OCNCについて
OCNCのミッション
OCNC学際的研究と
社会連携を通じて、
新たな「知」を創成する
大阪大学は、「地域に生き世界に伸びる」をモットーとして、これまで世界的な研究成果を挙げると同時に、産官学・社学の連携を活発に推進し、様々な社会課題の解決に貢献してきました。 現在、世界的な重要課題である気候変動問題の解決に向けて、できるだけ早期に世界の人為的な温室効果ガス排出を正味ゼロにするカーボンニュートラル社会を実現することが目標とされています。しかしながら、この達成には既存の技術の普及では十分ではなく、新たなイノベーションの創出が必要であり、そのためには従来の学術領域を超えた学際的な取り組みが必要不可欠です。 学際的研究と社会連携を通じて世界のカーボンニュートラル実現に貢献し、2050年以降のグリーンイノベーションを牽引する若い学生・研究者の参画を促すと共に、問題解決型の学際研究から新たな「知」を創成することがOCNCのミッションです。
機構長メッセージ

機構長 下田 吉之
近年、気候変動問題の影響が世界的に顕在化しています。この問題を解決するため、国際社会はパリ協定において「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする」という長期目標を掲げています。その目標達成には、今世紀の中頃までに世界全体でカーボンニュートラルを実現することが不可欠であり、そのためにはエネルギーの供給から需要に至る全ての分野において革新的な技術の開発だけでなく、社会への実装・普及のための社会・文化的課題も含めた幅広い学術研究が必要であると考えております。
大阪大学はかつてより太陽光発電やレーザー核融合など関係分野で多くの成果を挙げてきました。しかし、それらの関連研究を大学として包括的に集約する機会が少なかったため、成果の発信力や部局を超えた学際研究の育成が十分ではないという課題がありました。大阪大学カーボンニュートラル連携機構はこれらの課題に対処し、学際的研究、社会との連携を通じて世界のカーボンニュートラル実現に貢献していきます。さらに2050年あるいはそれ以降のグリーンイノベーションを牽引する若い学生・研究者の参画を促し、問題解決型の学際研究を通じた新たな「知」の創成に取り組んでいきます。
産業界、行政、地域社会の皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
研究体制について

6つの課題別に結集する
超領域協働プラットフォーム
OCNCは、気候変動対策の研究開発と社会実装を見据え、大学内の関係研究者を課題別に結集したトランスディシプリナリー(超領域)なプラットフォームです。
カーボンニュートラル達成という大きな目標と各研究者の様々な研究シーズを繋ぐため、具体的な課題として6テーマを掲げ、学際的な研究・教育を展開するほか、学外の諸機関と連携し、社会への情報発信、研究成果の社会実装を推進して参ります。
- 具体的な課題として掲げる
6つのテーマ -
- エネルギー供給
- エネルギーマネジメントデバイス
- スマートシティ
- スマートマニュファクチャリング
- バイオものづくりと食
- カーボンニュートラルを実現する
社会システム